┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】 Vol.424/Part2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ / 2019年8月2日発行 /

▽Q.15▼▽
39歳起業家です。
今後7年かけて欧州への移住を考えています。
現在の仕事(クリエイティブ職)とは別に、鍼灸師になりたいと思っています。
時代や場所を超えて活躍できる鍼灸師になるために、何からはじめどんな準備をすべきか。
アドバイスを頂けたら幸いです。

【 A 】
友人に敏腕鍼灸師がおりまして、彼を見ていつも感心するのは、ドアをあけた瞬間、患者の不具合を見極める能力に長けていることです。
彼が言うには、電話やメールを受けた時から治療ははじまっているそうで、ドアを開けて入ってくる瞬間に「見立てる」ことが、結果的に顧客の満足度につなり、リピーターが増えると話します。
確かに、ドアから入って、挨拶をして、着替えて話しはじめてからの治療だと、最低でも10分は時間がかかってしまいます。
もし、施術時間が1時間だとすれば、6分の1もの時間を施術に費やせず、失ってしまうことになり、この違いは実に大きい。
友人は、確かに腕がいいこともありますが、なにより、顧客に満足してもらうことを、ひたすら考えていて、そのひとつが時間を大切にすることなのです。
これは僕の経験則ですが、何をはじめるのにも、「時間を守る」ことからはじまります。
もし、鍼灸師を本気でお考えなら、「時間を大切にする」ことをお考えください。
長年、様々な職種の方とご一緒して参りましたが、お相手の時間を毀損する人は、長くにわたって活躍しませんね。