━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】 Vol.399/Part2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ / 2019年2月8日発行 /

▽Q.1▼▽
日本の常識に埋もれてしまいそうな毎日で、高城さんの日々と考え方を知るたびに、自分も自分でいいのだと勇気付けられています。応援しています!
さて、以前何かで漫画を500冊ぐらいPCに入れていると読んだ記憶があるのですが、高城さんの大好きな漫画と、最近面白かったものは何かありますか?
私は、「ゴールデンカムイ」を読んで、アイヌとロケ地を周りながら夏に北海道を車で一周してきました。   

【 A 】
以前もお話したように、ここ数年、「ゴールデンカムイ」の影響で北海道のアイヌコタンを訪れる人たちが、急増しています。
日本は、オーストラリアやカナダのように、先住民族との関係性の見直しの取り組みが不十分な先進国として知られていますが、漫画やアニメを通じて歴史を学ぶ機会を得られる数少ない国だと、個人的には考えています。
有名なのは、岩明均の作品群です。
原作だけを担った「レイリ」は、「長篠の戦い」の落ち武者狩りの被害に合い一家を失った少女が、武田信勝の影武者になることで、あたらしい自分を発見し、成長するする様を見事に描いています。
他にも、紀元前4世紀の古代ギリシアマケドニア王国アレキサンダー大王に仕えたエウメネスの生涯を描いた「ヒストリエ」など、岩明均の近作には習作が多くあります。
一般的には、「寄生獣」で知られる著名漫画家ですが、年齢を重ねるとともに、歴史的な作品に取り組むようになりました。
さらなる成長が楽しみな作家です。

▽Q.2▼▽
今年40歳になる会社員の男です。
先日、神社に初詣に行ったら、自分は今年が前厄、そして来年が本厄になるらしいのですが、高城さんは、こうした厄年を気にされますか?
また、厄年の時は厄祓いなどされましたでしょうか?
高城さんは、そんなことは気にもしなさそうですが、少し気になったので、質問してみました。

【 A 】
厄年は男女で別の年にやってくるとされ、私たち日本人には昔から信じている人が多くいます。
この厄年の時には厄災が降りかかりやすいとされ、たくさんの人が神社や寺院に厄除けや厄払いに行きます。
しかし、厄年の本当の意味は、異なります。
実は、厄年は古来陰陽道では「役年」と書かれ、一種の神祭りをする神役の「やく」という意味や人の役に立つ「やく」という意味を持っているとされます。
不惑」と呼ばれる40歳までは、自分の「役」、つまり本当の使命を探し、40歳を超えたら、人の「役」に立つのが本来の成長ですが、いい歳しても、自分のことばかり考え、例えば「自分は今年が前厄、そして来年が本厄になるらしい」など考えていると、「厄」が降り注ぐと言われているのです。
もう40歳。
そろそろ、人の「役」に経つことを、気にしましょうよ。
それが、「厄年」の過ごし方です。

▽Q.3▼▽
あたらしい知見を得る姿勢が好きで10年来高城さんをフォローしております。
僕が心酔する傍ら、妻の反応は冷ややかで、それも含めて楽しんでおります。
さて、質問です。
3月末に宮古島で数日ゆっくり過ごす予定です。
高城さんならではの3月末の宮古島の過ごし方を参考に教えてください。

【 A 】
誰かが、なにかに熱くなるときに、深みにハマらないようにブレーキなる人が側にいることは、なによりも大切です。
それだけで、奥様の存在は、貴君の人生で掛け替えのない存在なのです。
いまより(ご自身が考えるより)、もっと大切になさったほうがいいと思いますよ
さて、ご質問。
3月末からいつまでご滞在か不明ですが、宮古島海開きは、毎年4月の第一日曜日です。
毎年、与那覇前浜ビーチに数千人が集まる一大イベントで、琉球國祭り太鼓などが登場し、いつもの静かなビーチとはまったく違う様相です。
海開きとはいえ、まだ海音が低いので、泳ぐには覚悟が必要です。

▽Q.4▼▽
昨年の11月から仕事の関係で沖縄に来ており、休日はダイビングをして、楽しい日々を過ごしてます!
そこで、最新の那覇市のオススメの飲食店を教えて下さい。
出来れば、居酒屋、寿司屋、麺類のお店を教えてくれたら嬉しいです!

【 A 】
お酒を飲まないことから「居酒屋」の類には一切行かず、また、ネタの産地から考えても、那覇の「寿司屋」が美味しいとは思えません。
そこで、ご希望のなかから唯一オススメできるのは、「麺類」の店「Taverna Bella Vita 」です。
この店は、店内で石臼挽き自家製粉したパスタを提供する国内唯一のイタリアンで、店主個人がイタリアからオーガニックの有機デュラムの玄麦を輸入しています。
小麦は、長い間人類に食されてきましたが、20世紀に入り、品種改良と大量生産が繰り返され、品質が大きく変わってしまいました。
石臼挽きされたばかりのフレッシュな小麦は、いわゆる多くの人が知る「パスタ」とは別物で、まるで「そば」のようです。
もはやイタリアにも少ない「古き良き小麦」が、実は那覇にあるのです。

▽Q.5▼▽
情報工学を専攻し、現在HCIを専門に研究している大学4年生です。
これからの将来を考える上で、僕も高城さんのように人生を楽しめたら良いなと思っています。
そのために今まで勉強してきたコンピュータ・サイエンスの知識を使おうと思ったのですが、どうすればそれらの知識を使うことはできるのでしょうか?
21世紀を生きるためには「コンピュータ・サイエンス」と「英語力」が必要であるとおっしゃっている高城さんにお考えを聞いてみたいと思います。

【 A 】
概念的にが決して新しくない「ハイパー・コンバージド・インフラ」をHCIと呼び、Googlefacebookが導入したことから話題ばかりが先行しますが、本質的には「統合と分散」です。
x86系サーバ、ストレージ、ネットワークを統合する「目に見えやすい利得としての統合」だけでなく、「目に見えづらいリスクを分散」することのバランスに、HCIの本質的なメリットがあると僕は考えています。
同じように、ご質問にあります「今まで勉強してきたコンピュータ・サイエンスの知識を使おうと思ったのですが、どうすればそれらの知識を使うことはできるの」かの鍵は、「統合と分散」にあります。
それまでバラバラだったもの、例えば自動車と冷蔵庫を一緒にすれば、クール宅急便が出来上がり(20世紀的テクノロジーの仕事)、車どころかデリバリープロダクツにジオタグとサーマルタグを貼れば(21世紀的テクノロジーの仕事)、生モノのリスク管理に役立ちます。
つまり、いま統合するのは、20世紀的技術に、21世紀的技術を埋め込むことによって、「目に見えやすい利得としての統合」だけでなく、「目に見えづらいリスクを分散」することのバランスを目指すことが、求められています。
この接着剤が、「コンピュータ・サイエンス」と「英語力」で、IoTの本質もここにあるのです。
21世紀は、まだこれからです。

▽Q.6▼▽
昨年末に発表された新たな防衛大綱について。
いつも「世界の俯瞰図」を読んで唸っているのですが、日本の現状ってどうなんでしょうか?
特に安全保障面です。
安倍総理はいつも「我が国を取り巻く安全保障環境はいっそう厳しさを増している」と言ってますが、高城さんから見ると我が国を取り巻く安全保障環境はどう映ってますか?
そして防衛大綱の中では、サイバー戦や電子戦や宇宙空間での戦い重視していくと記載されていますが、日本って何をやろうとしているのでしょうか?
いろんな国・地域を訪れている高城さん独自のお考えをお聞きしたいです。

【 A 】
昨年、日本のサイバーセキュリティ担当の大臣が、まったくコンピュータが扱えないことが露呈し、世界から嘲笑されました。
この時代、コンピュータすら扱えない人物が閣僚入りし、しかも、サイバーセキュリティ担当大臣だったなど、漫画でも考えられません。
いわば、「我が国を取り巻く安全保障環境はいっそう厳しさを増している」のは、閣僚のレベルが落ちていることを指し示しているのです。
こうやって、国って自滅していくんだな、と感慨深く、記事を拝見した次第です。
また、在韓米軍撤退も本格化し、その次は日米安保条約見直しが議論されるようになるでしょう。
結果、核武装はともかく、大増税になるでしょうね。
そこで集金した行方は、米国兵器産業と日本の代理店である商社、そして三菱に代表される国内兵器産業各社へと流れるでしょう。
僕は、消費税が15%を超える時代が、遠くない先に来ると考えています。
表向き国防のために、真実は日本式システム維持のために。

▽Q.7▼▽
高城さんは、サプリメントを選ぶ際、どのような基準でメーカーや商品を選びますでしょうか。
ある医師によれば「iHerb」で最安のもので構わないと仰っておりますし、またある医師によれば合計月々数万円の医療用サプリを勧められます。
ドラックストアなどの安価なサプリメントの問題点はどのような部分にあるのでしょうか。

【 A 】
先日、「素材が悪く、不純物が多くて申し訳ない」と、日本を代表するメーカーのサプリメントを多く手がける工場の社長が、僕に正直にお話ししておりました。
なにしろ、本来関係ない成分(例えば糖衣など)が、大半だからなんです。
同じビタミンが入っているはずなのに、高額商品に比べ、驚くほど安価に販売できる理由が、ここにあります。
大半の「iherb」商品も同じで、場合によっては悪影響があるほどです。
だからといって、高額なサプリメントを大量に買う必要はありません。
良い商品を、ひとつづつ取り入れ、1ヶ月して実感なかったら辞めて、別の商品にすればいいのです。
これだったら、月に数千程度しかかかりませんよ。

▽Q.8▼▽
以前のメルマガの回答で、「好きを仕事にしたはず」なのに「現実は、そんなに甘くない」と痛感しモヤモヤしていた私の気持ちを払拭して頂きありがとうございました。
課題をひとつひとつ乗り越えます!
さて、2019年は「ふたつ目の仕事」をはじめてたいと考えております。
好きなことと言えば「健康」です。
鍼灸師・マッサージ師・ピラティストレーナー・栄養士などなど健康関連で何かおすすめはありますでしょうか?
ただし、自分の経験から例えば鍼灸だけではなく、トレーニング、食事、瞑想といった、自分に合った様々なものを組み合わせることで、自分の調子を保つことができています。
そうなると何をすれば良いのか分かりません。
また、海外へ移住したとしても続けることが出来、引き続き収入も得られるようなものが良いとも考えています。
また、ひとつめの仕事はまだ4年目ですがふたつ目をする時期としては早すぎますでしょうか。

【 A 】
第一に、「自分の好きなことである健康」と、「誰かを健康にしたい想い」は、似たようで非なるものです。
このスタート地点を、決して間違わないようにお気をつけください。
第二に、鍼灸師は国家資格が必要で、マッサージ師やピラティストレーナーとは違います。
その理由は、疾病等を「治す」ことができるからで、この点では「栄養士」とも、抜本的に異なります。
つまり、「誰かを健康にしたい想い」が本気であるようでしたら、一段ハードルが高い鍼灸師を目指すことが望ましく、「自分の好きなことである健康」を基本的に追求したく、できれば収入を得たいなら、なんでもいいと思いますよ。
また、「時期としては早すぎ」ると僕が思うのは、「ひとつめの仕事がまだ4年目」だからではなく、ご自身としっかり対話できてないからだと思います。
それゆえ、「何をすれば良いのか分か」らないんです。
人のケアも大切ですが、ご自身のケアも、どうかお忘れなく。


▽Q.9▼▽
マレーシア駐在4年目の会社員です。
年末を家族でプーケットで過ごし、元旦にマレーシアに帰ろうと思ったら、帰り便の日付が間違っていることに空港で気が付きました。
幸い夜のエアアジア便に空席があったものの、非常に高額のチケットを買う羽目になり(エアアジアなのに!)、さらに空港で8時間近く待ちぼうけという憂き目にあってしまいました。
前向きに考えれば、その日のうちに無事に帰れたので、まあ最悪の事態は免れたとは思うのですが、
新年早々、へこんでいます。
高城さんの年間フライトは相当数になると思いますが、フライト予約はどのようにマネジメントしていますか?
また、思いがけない失敗をしたときに、どのように気分を切り替えていますか?

【 A 】
大半のフライト予約は、電話で交渉(航空券発券システム「アマデウス」を理解していれば、安いチケットを見つけられます!)、もしくはアプリケーションを使って自分でブッキングしています。
購入後、カレンダーアプリに書き込むのですが、最近は、航空会社によっては、購入時に自動でカレンダーに書き込んでくれるサービスが増えていることから、日程を間違えるようなことは、滅多になくなりました。
ただ、忙しくでメチャクチャなスケジュール変更や、フライトに間に合わず、乗り遅れることは頻繁にあるのですが、、、。

▽Q.10▼▽
毎号楽しみにしている同世代です。
いつも事あるごとに解説頂く「世界の俯瞰図」を読み、現在世界が日本が経済的にも”超”のついた恐ろしい時代に自分たちは生きているんだ、と気付かされています。
先日S・ターケル著の「大恐慌!」を読み、90年前に世界を覆った恐慌のただ中にあった人々の声から、時代は違うとはいえやはり信じられないような事が起こり翻弄されてしまうのだと知り果たして自分に何が備えられるのだろうかと暗澹とした気持ちになりました。
高城様はいつも「2つの国」「2つ以上の仕事」「場所・空間に囚われない自由な生き方」を提唱されています。
私はいつも大いに勇気づけられ「計画」を持ち目標に向かう生き方に向かいつつも、日に日に感じるやるせない現状を見るにつけもう既に遅いのではないか?と焦燥感に駆られる時があります。
ご助言を頂けると嬉しいです。

【 A 】
なにをもって遅いとお感じになるのかわかりませんが、僕は40歳からDJをはじめ、45歳からカメラマンをはじめました。
その上、昨年からカバンを中心にしたアパレル業をはじめ、今年も仕事に趣味に、様々なあたらしいことを、はじめるつもりです。
そのひとつは、紙の出版業です。
世間は「出版不況」と言われていますが、僕は古いシステムに囚われている「出版社不況」だと考えています。
天邪鬼な性格が功を奏し、人がダメ、というものに常に挑戦したいと考えています。
なかでも、自由を求め、戦い続ける人々への興味は尽きません。
僕自身もそんな人でありたいと、日々考えている次第です。

▽Q.11▼▽
ずばり、高城さんにとって「世界平和」とは、何なんのでしょうか?
戦争がない世界のことを指すのでしょうか?

【 A 】
ずばり、世界中の人々が、創造的に生きるのが、僕にとっての真の「世界平和」です。
僕にとって、戦争の反対は「創造」で、平和は、フラットなゼロ地点にすぎません。

▽Q.13▼▽
高城先生、悩める私に教えてください。
現在31歳で既婚なのですが、彼女がいまして、そこに費やす時間がどうしても多く、会いたいと言われると、ついつい会いに行ったり、自分から会いたいと誘うことも。。
向こうは好きと言ってくれていますが、自分は性欲である事は理解しています。
しかし年齢のせいかどうしても抑えれず、別れる事も考えましたが別れてもまた新しい彼女を求めるような気がしています。
彼女との関係がないだけで、1週間に2冊は本を読めるんじゃないか?とか考えだすともっと生産的な時間を過ごせるはず、するともっと人生を計画的に過ごせるのかな、と思ったり。
欲望に流されてフラフラとするのもそれこそ人生なのかなと思ったり。
高城さん、もしくは周りの方でも性欲との付き合い方など教えてもらえると嬉しいです。

【 A 】
人は、成長するもので、その過程には様々な考え方がありますが、仏教感が根付く日本においては、「欲界」から、いかにして距離を取るかが、成長の鍵と言われます。
この「欲界」を代表するふたつが、食欲と淫欲です。
美食に溺れ、同じく異性に溺れれば、人としての成長は止まるどころか、
修羅の道を経て、八大地獄へ落ちるとまで言われています。
一方、淫欲と食欲の2つの欲から距離をとれば、「色界」へと向かい、これを成長と言います。
この「色」とは、欲に限らず、「物質」全般をさし、さらにその上には、「無色界」があります。
どの「世界」を選ぶかは、ご自身次第。
既婚にも関わらず彼女がいることは「社会」が許さないでしょうが、そんなことより、「欲界」から修羅の道を経て、八大地獄へ落ちるほうが、よほど痛手でしょう。
不倫を性欲のせいにして、自分を誤魔化してはなりません。
人生は、己との戦いです。
多大な資産があれば、それと戦うことが求められ、多大な性欲があれば、それと戦うことが求められるのです。

▽Q.14▼▽
毎週、貴重な情報を届けていただきありがとうござます。
日本の新聞やテレビでは報道されない内容が多く日本を客観的に俯瞰する助けとなっております。
高城さんはイギリスをどのような国と理解しているのか?教えてください。
高城さんのメルマガを読むようになり日本のことを少しづつ勉強するようになりました。
日本銀行の45%の株主がイギリスの金融家(ロスチャイルド家?)なのでしょうか?明治時代に設立されてからずっと通貨発行権を持つ銀行の株式をもつイギリスは日本人に気づかれないように支配しているからこそ日本の情報を手に取るように把握しているのでしょうか?
また、その情報網を利用して日本の権力者の弱みを握りアメリカと結託して日本をコントロールしているのでしょうか?
アメリカの国債を償還期間がきてもそのまま引き続き購入させられたり、この国はどうなってしまうのでしょうか?

【 A 】
イギリスはともかく、英国貴族が実際の世界の覇王だと思いますよ。
その理由は、一度も戦争に負けたことも市民革命もないからで、街中に大名のようなご領主様が、ゴロゴロいます。
彼らは、いまも「ソフトに世界制覇」しており、このフレームは、18世紀の産業革命以降、普遍です。
ここにビッグファイブ(英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージランド)の強さの秘密があります。
ロスチャイルド家は、ただの金融担当にすぎません。
また、日本は実質的に米国(米軍)の支配下にあると言っても過言ではありません。その実行部隊が、自民党清和会で、反目する政治家は、マスメディアによって社会的に抹殺されてきました。
問題は、米国にありません。
その威を借りる日本人にあるのです。

▽Q.17▼▽
以前から暦に興味を持っており自分の望むかたちのカレンダーをデジタル、アナログともに探しているのですがなかなかこれといったものに出会えていません。
高城さんが冬至を一年の境目と考えるように、自分は立春に近い朔日を一年の始まりと捉えております。
しかしよくあるのは西暦をもとにしたカレンダーに旧暦の日付を書き込み、1月に旧暦の月名である睦月、2月に如月などをただ機械的に当てはめただけのものがほぼ全てです。
本来の太陰太陽暦をもとにしたもの(立春に近い新月を元旦にしたもの)に西暦の日付と曜日を入れたものがあれば、軸を旧暦にしながらも世間に広く使われている西暦に合わせた生活に対応できるのではないかと思っています。
以前そのようなものを自分で作ってみたこともあるのですが高城さんが使っている、またはおすすめするカレンダーがあれば、紙もの、アプリ等何でもいいので教えていただけたらと思い質問させていただきました。

【 A 】
僕はマックの「カレンダー」と「BusyCal」のふたつを並行して使っています。
ここに、自分に合う暦を設定し、二画面を行ったり来たりしながら、スケジュールを組み立てています。
こう考えると、最低ふたつの画面を同時に見る必要があり、僕にとっては一台のスマートフォンで、なかなか物事を管理できないことを表しています。
つまり、ふたつ以上の仕事を持ち、ふたつ以上の場所で暮らすのであれば、スマートフォンであっても、二台(二画面)必要なんだと実感する最近です。
いわば、「あたらしい二面性」のようなものを、考える必要があるのでしょう。
「表裏」ではなく、「表表」のような。